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より良いワークショップ企画設計・開発のための3原則 -その0-

  • 執筆者の写真: Kosaku Toyoshima
    Kosaku Toyoshima
  • 2019年7月20日
  • 読了時間: 3分

全国20万人のワークショップ・デザイナーの皆様こんにちは。


最近、多方面からワークショップの依頼を頂くことも増えまして、自分なりに考えた「より良いワークショップ企画設計・開発」を実現するためのポイントを書いておこうと思います。

、、、の前に、

まずは、「なんでワークショップ・デザインなの?」という疑問からですが。

「そこにワークショップのニーズがあるから」

というのは当然として、

最近、

「ワークショップ・デザインスキルというのは、何も人事研修担当者だけが持つべきスキルでなく、人と関わりながら仕事をする人は、皆持っておいて良いもの」

と思っています。

なぜなら、ワークショップの企画設計・開発には、

①プレゼンテーション能力

②ファシリテーション能力(場の掌握力)

③言語能力(読む聴く/書く話す)

言うなればこれらの総合格闘技戦、といった側面があり、ワークショップ企画設計・開発を一通り回すと、これらが非常にバランス良く身につくからです。

①、③の必要性については、ここで言及する必要が無いと思いますが、

特に、②のファシリテーション能力、

これは私の実体験ですが、複数人の経営幹部のグループに対して、戦略やビジョンの話をファシリテーターとしてある方向性にまとめあげる、という仕事がありまして、まあ、「偉い人にビビらず、場を掌握できる」というのは大きいと思うのですよ。

その「場を掌握するプロセスを設計できる」能力であるのがファシリテーションと思いますし、自分もある型を会得するまでは、そういった「偉い人が集まる会議」で、ひとまずのたたき台として、流れが一つにフィクスされた資料を作って進めてたわけですよ。

ただ、皆様もご承知の通り場の流れはリアルタイムで変化するので、資料でプロシージャをフィクスしてしまったがために、せっかくの場の力を削いでしまったこともあります。

話の脱線を防ぐために、厳格なプロシージャを準備することが要求され、またそれが望ましい場合も当然ありはしますが、

「なんとなく正しいと思っていた前提」が、会議のその場で覆され、せっかく準備した資料が無駄になり、参加者からボコボコにされ、半泣きで会議室を後にする、、、なんてこともたまにありました笑。

要は、

「場の変化に応じてフリースタイルにファシリテイトすることで、場の力を最大化しよう」

ということですが、

多くの場合、ワークショップのワークフローはある決まった流れに沿って進みますので、ここは矛盾するのでは?と思うかもしれませんが、

その場で出たアイデアを全員で共有し、それにインスパイアされた他の人のアイデアを引き出し、その円環をらせん状に紡ぎあげていく、そういう自由度の幅をコントロールすることで、場の力を最大化する、

これは、(ワークショップで無くとも)普通の会議でも有効な能力である、というように思います。

ということで、「え~、私人事研修担当じゃないし、そういうワークショップ企画設計・開発とか、要らないよ~」って思われた方にも、有用性がある程度は理解頂けた、と思いますので笑、

次回以降は、

より良いワークショップ企画設計・開発のための3原則

について、3回シリーズで解説していきたいと思います。

ではまた!


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