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理想の死に方(自殺予告じゃ、ござんせん笑)

  • 執筆者の写真: Kosaku Toyoshima
    Kosaku Toyoshima
  • 2019年8月22日
  • 読了時間: 4分

更新日:2019年9月9日

今でもまだ続いてますが、日本の学生ビッグバンドの夏のイベント「山野ビッグバンド・ジャズコンテスト」これに出場してた頃、友人と「どのような演奏が最も人に衝撃を与えるか?」って話題で盛り上がったことがあるんですが、


ビッグバンド・ジャズというのは形式がある程度決まっているので、基本はその演奏技量がモノを言う世界で、まあたまに、何処とは言いませんが関西系のビッグバンドの方が合間のMCで掃除機片手に喋ってたことはありますが笑、そういう味付け的なものとは別に、


「どういう演出が最も衝撃を与えるのか?」


という話だったんですよね。


ハードプレスでトランペット・ソロを血飛沫上げながら演奏、とかまあ色々意見は出たわけですけど笑、究極は「最高の演奏をした後に、その場で死ぬ」というものでして、「ステージの上で死ぬ」というのが表現者としては最高の死に方では?なんて話をしてたんですよ。


パフォーマンス中に亡くなったミュージシャンは何人かいますが、ダイムバック・ダレルは射殺される非業、カーティス・メイフィールドは照明機器が落ちて、、と事故ですね。ステージに上がる前に愛人に撃たれたリー・モーガンは、厳密にはこれパフォーマンス中じゃないですけど。


案外、本当にパフォーマンス中に(事故や事件でなく)心臓発作であの世行き、という人は少ないのかも、、、と考えながら、翻って「理想の死に方」ってなんぞや、と考えてみたくなるわけですが。


逆に、「最もイヤな死に方」は結構具体的なイメージ持ちやすいですけどね笑。


個人的には、パルプ・フィクションのヴィンセント・ベガ役 ジョン・トラボルタの死に方(ブッチの自宅のトイレで、宝物を取りに帰ったブッチに銃を乱射され死亡)が最もイヤですが笑、「油断しているときに意表を突かれて死ぬ」というのは万人に共通してイヤなのでは無いかと思います笑。


他にも「自分は到底できる気がしない、やろうとする気すら起こらないが、見た目のインパクトナンバーワン」といえば

ree

レイジの1stアルバムジャケでもあるこの画像です。


ライ麦〜 の中の一節ですけど、


「未成熟な人間の特徴は理想のために高貴な死を選ぼうとする点にあり、成熟した人間の特徴は理想のために卑小な生を選ぼうとする点にある」


成熟しきれない人間は、この間を行ったり来たり、フラフラしながら生きているわけですが、まあ成熟するのが良い悪いの話では無いですしね。


「理想の死に方」なんてのは人それぞれですけどね、逆に言えば「理想の死に方ができそうな場に直面したらそこで死ねるのか?」っていう笑、ハイ、想像の限り私は死ねません笑。


以前、「マリア・シュナイダーを日本で生で観られたら死んでも良い」と思ってたことはありましたが、翌年も来ることになって死ねなかったですし笑、初来日のライブ凄かったですけど、あまりの多幸感に浸ると死に対する意識ははるか彼方にいっちゃいますね笑。


よく、ガールフレンドとピロートークしていて「死ぬなら今この瞬間が良い」とかいうシチュエーションありますけど笑、多幸感と共にあの世行き、というのがやはり幸せかもしれませんが、そうなると腹上死に近いものがありますけど、生命を次世代にバトンを渡し、そして逝く、みたいなね笑。


まあ結局、緩和ケア等、死を意識しながら生きている方々からするとなんと軽薄な、と思われるかもしれませんが、ワタクシの様な日々明日やることを考えている / 考えなければならない人間にとっては、「理想の死に方」なんてのをいくら考えていても、ある日突然、予想だにしない出来事で意表を突かれて死ぬのが関の山、と思っています。


こんなことを書きながら、明日いきなりなんらかの事故に巻き込まれて死んじゃったりしたら結構笑えますけどね、(もしそうなったら、この場を借りてこれまでお世話になった皆様に盛大なる感謝と愛を)


やはり理想は自分の葬式で、お世話になった皆様に盛大に爆笑していただきながら火葬場に突入すること、ですかね、だははは!


ではまた!


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