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誰も嫌いじゃない音楽

  • 執筆者の写真: Kosaku Toyoshima
    Kosaku Toyoshima
  • 2019年10月1日
  • 読了時間: 3分

更新日:2019年10月2日

もっと正確に言うと「誰も不快にさせない音楽」なんてのはあるのか?って言うと、無いと思いますが、限りなく近いもの、と言うとボサノバか室内楽くらいですかね。室内楽といっても、弦楽四重奏みたいな。


昔、ガールフレンドが「ジャズで管楽器が『うおらっ』て感じでソロをブリブリ吹いてるの、ひけらかしみたいで受け付けない」って言ってて、自宅でかけるBGMが制限されたりもしましたけど笑、管楽器の帯域が人の声に近いのもあって、会話の聴きとりがジャミングされるのも要因みたいなんですよね。


「ジャズってなんか眠くなるのよね〜、Bill Evansとか、なんかオトナな雰囲気?って感じ」


ってええ?Turn out the starsの弾きまくってるやつとか聴いたことないの?って言って口説き落とせた事案は無いです笑。逆に、「ミシェル・カミロのモントゥーノヤバいから聴いてみなよ」って言われて惚れ直した例ならありますけど笑。


好きな娘に自分で選曲したコンピ渡すの、音楽好きな方なら一度はやられた方いると思いますが、今の若い人って、CDの再生機器も持ってない人にはどうやって選曲リスト渡すんだろね。やっぱサブスクでプレイリストのリンク送る?みたいな。「あ、ごめんアタシSpotifyなんだよね〜笑」って本気の愛なら再生機ごと送る、とか笑。ダイレクト・カッティングのヴァイナルとタンテ送ったら聴かざるを得ない?でも「針の載せ方わかんないの」なんつって笑。そうやって君は僕の心をスクラッチするんだよ。


自分は本職のDJではないので、イベントやワークショップで多少気分が上がるBGMを選曲する程度ですが、やっぱりそこで、サン・ラとか上原ひろみ、みたいなものは掛けないわけですよ。趣味性が強い、というかじっくり聴き込んじゃって事務局世話人の役回りが飛んじゃいますし笑。


そういう中でも、選曲になにか一捻り入れたくなるのは音楽愛好家の性癖みたいなもんで、最終的には「わかる人がわかりゃいいや」ってことで。


最初は耳馴染みが無くても、曲を浴びてるうちに好きになる例もありますし。先のファスト4ビート嫌いなガールフレンドはダウン・テンポばっかり聴いてて、それの影響で私もポーティスヘッド聴くようになりましたし。ただ、そういう意味でも絵画の「そこに存在する影響力」ってのは強い、と思いますけど、目に入っちゃいますからね。自分がミュシャ好きになったのは実家の吹き抜けにずっと置いてあったからです。


押し付けがましくなく、でも、新しい音楽に出会ってほしい、この匙加減はほんと微妙ですけど、小手先のテクニックとしては、ボッサの合間にねじ込む、とか笑。音楽に飢えてない人に、音楽の渇望・飢餓感を抱かせる、なんてのはイベントのBGMの枠を超えてますけど笑、「人の不安を煽り、需要を喚起する」マーケティング、なんて仕事と共通する部分も多分にある、のだとは思います。


ではまた!

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