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マイナス1→0人材と専業主婦

  • 執筆者の写真: Kosaku Toyoshima
    Kosaku Toyoshima
  • 2018年8月9日
  • 読了時間: 2分

更新日:2019年11月4日

仕事柄、「新規事業なんとか」や「うんたら新規事業」という言葉を見ない日はないくらいなのですが、ゼロをイチにする人材、とか、1を100にできる人材という言い方もよく見かけますね。


いや、0を1に出来る人、素朴にすごいと思いますよ。普段、仕事のバトンを回しまくって禄を食んでいる身からすると、事業を立ち上げとか、エグジットとかいう言葉をさらっと使える人は、イケてる部類の人なんだと思います。


ただ同時に「マイナス1をゼロにする」仕事があるのも世の常ですけどね。係争担当とか、クレーム・トラブル対応は言うに及ばず、誰かがやらかした後始末を平常状態に戻す、とか。


ワタクシも結婚して子供が出来ますと、まあ出来る所の家事をやろう、ということになりまして、いつも同じ家事ですけど、皿洗いとかやるわけですよ。


皿洗いに限らず、家事は基本、マイナス状態を標準状態に戻すタスクが多いわけですが、毎日毎日、汚れた皿を標準状態に戻す日々を送っていると、「専業主婦すごいよね」と。


ゼロなところに何か出来たらすぐ気づくじゃないですか。「あっ、あの空き地にコンビニ出来た!」みたいな。


だけど、マイナスが標準になるってのは、普通の状態に戻っただけなんで、気づかないのがむしろノーマルなんですよ。風邪治るとあっという間に健康のありがたみ忘れちゃうのと同じ構造です。


専業主婦の奥さんを蔑ろにして仕事に没頭するダンナ、みたいな定型文ありますけど、多分、優しさとか思いやりが足りないとかではなくて、もう無邪気に純粋というか、気づいてないだけです。


何が言いたいかというと、世の中ゼロから何かを生み出して、それを成長させていくだけが評価されるような世の中になっちゃうと、世界の下半分、崩壊しちゃいますんで、まあ、絶対値で話をすれば、幅の話だけになりますんで、そういうモノサシで世の中を見るのも時には必要かと、そう思っとります。


遍く人に、NUMBOUTDUB EXPERIENCEを、

豊島 考作


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