去年は1271/1997時間働きました
- Kosaku Toyoshima
- 2018年8月15日
- 読了時間: 4分
更新日:2019年11月4日
この1年半ほど、自分がやった仕事をキッチンタイマーで測ってます。
To Doリストって作るじゃないですか、あれに「これはこのくらい時間かかりそうだ」という見積もりを書いて、キッチンタイマーで測って、(途中で別件等で中断が入ったら一時停止して、)終わったらかかった時間を書き込む、というシンプルな作業ですけど。
中身はこんな感じです。

名付けてJOB LOG(ジョブログ)
これを見た知人からは「狂気の沙汰」とか言われましたけど笑、
ちなみに、入力に時間かけすぎると本末転倒なんで、見積もりで15分未満の仕事はリスト化してません。
表の見方ですが、
一番上は、計算式入れて、営業日前5日と、むこう5日間の見通しが一覧で表示されるようにしています。
上記の場合は、むこう5日間、まだ空きがある状態ですね。
リストの中身は、左から、
受注日(いつ仕事が来たか)
対応予定日(いつやる予定か)
納品日(完了日)
納品月
依頼元(社内の部門)
大品目(ラベルみたいなもの)
小品目(仕事の明細)
プロセス(その仕事を完了するのに、どんなプロセスを使ったか)
属性(おおまかなタイプわけ)
成果物(納品物的なイメージ)
てな感じで、見積もりとキッチンタイマーの時間を一心不乱に書いていきます。
昨年の3月から面白半分でやってみたらこれが意外と続きまして、データが1年半分くらい溜まったんですよね。ですので今回は2017年度分のまとめをお見せできればと思っております。
まずは、「どこから仕事の発注が来たか?」と「出勤証ベースの労働時間」です。

言い忘れましたが、このリストはキッチンタイマーで測った時間なんで、これとは別に「出勤証」で申請してる時間もあるんですよね。グラフの右側がそれです。
このリストで計測できた時間、要は「ふー、仕事したぜ!」と実感できた時間は、昨年は1271時間でした。
出勤証の時間と700時間くらい差がありますけど、、、
これ、先日のエントリの「仕事してるフリタイム」じゃないですよ笑
差の要因は、一番大きいところで移動時間、あとは前述のように、15分未満の細かい仕事の積み上げだったり、雑談・休憩タイムです。
もともとは、これをやろうと思ったきっかけというのが、本業の企画部というのはとにかくいろんな所から仕事のボールが飛んでくるような部署でもありまして、「一体自分は誰のために仕事してるんだ、、、」というプチ・アイデンティティ・クライシスによるものです。
こうやってデータ見てみると、やっぱりいろんな部門と関わりながら仕事してる、という事実が詳らかに、、
ちなみに、月別にも(Qごとでも)推移を見ることができます。

本当は、TableauみたいなBIツール使って色々ハイコンテクストなグラフを作る方が今風なんでしょうけどね、とりあえずエクセルベースでご容赦くださいまし。
あと、データとして「満足度」も取ってるので、発注元別の満足度、なんかも見ることができます。

aが一番満足度高いんですが、分布を見ると、本業の企画部の仕事はちょっと満足度低めにより気味、、、な印象です。ただまあ、全体として見るとこんなところでしょうか。
他にも、データとして「成果物は何?」も持ってますので、これとプロセスをあわせてクロス集計すると、、

directionって、かっこいい書き方してますけど、要は打合せで宿題を整理したり、とか、方向性を提示するようなイメージです。要は交通整理です。
感覚的にも、「打合せ多いなぁ、、」と思ってましたが、データ見るとやっぱり6割なんで、ワタクシの場合、「打合せで場を仕切って方向性を提示する」という機会がほとんど、というのが明確です。
まあ、後づけですけど、この3年ほど、各種ファシリテーションのライセンスを集めて周った自分の行動は正しかったんでしょうか、ただまあ、必要に迫られて、でもありますのでどっちが先、でも無いような気もしてます。
こうやってデータ取ってみると、「この先一年、どういう時間の使い方をしようかなぁ、、」というのを考えるヒントにはなると思うんですよね。上司に対しても
「いやあなた、去年この仕事アサインしましたけど、実態として全然時間使えてないんですよ。まーこのデータはほんのご参考までなんですけど、こっちの方が意味ありそうだから、こういう配分ではどうでしょうか?」
という交渉はしやすいと思います。(我ながら嫌な部下ですけど笑)
巷じゃ働き方改革とかブームですし、
某〇〇社の「業務時間の20%は自由に使って良い」とかそういうルールありますけどね。実態がどうなってるか把握できてないと単なる空中戦で終わるのがオチですよ。
まあ、仕事の成果物の物量で20%なら感覚論でも良いかもしれませんが、本気で20%自由ルール、とかやろうとするなら、時間で管理してる現状をまず変えないとまーったく意味あるものにならないと思います。
世の中には、裁量労働の方もいらっしゃると思いますが、ワタクシ個人としても「雇用契約として、成果物にはコミットするけど労働時間にはコミットしない」てのが理想です。
今回ご紹介したのは、いろんな切り口のクロス集計のほんの一部ではありますが、みなさんも、ご自身の仕事を測ってみて、時間の使いみちを考えてみてはいかがでしょうか!?
遍く人に、NUMBOUTDUB EXPERIENCEを、
豊島 考作
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