オンラインイベントのオーディオ環境改善のススメ
- Kosaku Toyoshima
- 2020年3月1日
- 読了時間: 3分
コロナウイルスの影響で、色んなイベントのオンライン化が進んでおり、今日日、たとえばオンライン会議なんぞスマホ一つで開催できますが、オーディオ環境に一工夫加えることで、より快適なイベントに、ということで今日の話です。
想定してるのはこんな場

ウェビナーみたいに、スピーカーが何名かいてそれを配信するイメージです。スマホのマイクだけで配信、でも特に問題ない場合もあると思いますが、以下手順でやると、よりスピーカーそれぞれの音がクリアに配信できるようになると思います。
*ちなみに音響機材に普段から慣れ親しんでる方は、単にミキサーの2MIXをPCに取り込んで流すだけの話です。悪しからず。
用意するものはこんな感じ

なにはともあれPC

マイクを数本

ミキサー(複数の音を混ぜられる機械)を調達します

オーディオ・インターフェイス(ミキサーの音をPCへ送る機械)を手配できたら、だいたい事前準備完了です!

あとはお好みで、好きな楽器なんかも用意しとくと楽しさ倍増です。
さて、作業手順です。極力「はじめまして」の方向けにシンプルな構成にしています。
まずはミキサーにマイクや音源をつないで行きます。

ここで、Pan(音の左右のバランス)を調整すると、ちょっと立体感増します。出音の確認はミキサー上で。

ミキサーの出力を、オーディオ・インターフェイスの入力につなぎます。

オーディオ・インターフェイスとPCを接続します。(オーディオ・インターフェイスをPCで使うには、たいていの場合ドライバーが必要ですが、ここでは割愛)

PCで、配信で使うソフトなどで、ミキサーの音がちゃんとPCで認識できているか確認します。(画像はオンライン会議ツールのzoomで、オーディオ入力をPCのマイクから、オーディオ・インターフェイスに変更して入力を確認している画面です)

これで準備完了です!(鍵盤は無関係)
上記の手順を早送りで撮るとこんな感じになります。
音響機材のセッティングだけであれば、慣れれば10分くらいで出来るのではないかなぁ、と思います。実際の配信にはこれに映像系や配信ソフト上の設定も加わってくるので、マージン見て30分くらいの準備時間かと思います。
ちなみに写真に出した機材はあくまで一例ですが、
「検索したら沢山出てきて何選んだら良いかわかんない、、、」
という方のために適当に見繕いました。
Mackieのシンプルな4chミキサー、オンライン配信向けにもっと安いのあるみたいですが、ここは信頼性と音の良さで。
Rolandのオーディオ・インターフェイス、こちらも2chのシンプルなもの。
ミキサーとオーディオ・インターフェイス一体型なんてのもありますが、トラブル発生時に問題の切り分けがちょっと複雑だったりするので、アナログ信号はミキサーでまとめて管理、PCへの信号はオーディオ・インターフェイスで、とした方が初心者向けにはやりやすいのかなぁ、と思います。まあ好みの問題ですが。
この辺りの話、その昔Ustreamの番組で音響スタッフやってた時代の知見というか、昔撮った杵柄的なところもあるんですけどね、当時はこんなセッティングでやったりもしてました。

BGMをミキシングするのに、クロスフェードがどうしてもやりたくて、無駄にDJミキサー導入したり、なんてことも笑。当時ご一緒してた大野さんお元気ですか?
今回の話は、超・初心者向けのガイド、みたいな形ではありますが、快適なオンラインイベント実施に向けて何かご参考になればうれしいです。
ではまた!
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